ミヤマタニワタシ(深山谷渡)

Vicia bifolia


ミヤマタニワタシ

  • 科名・属名 : マメ科 ソラマメ属

  • 特徴 :
     草丈30〜70cmの多年草。
     細長い根茎があり、茎の上部は節ごとにジグザグに曲がる。
     葉は2枚ずつつく小葉からなり、小葉の葉身は狭卵形〜卵形で長さ4〜13cm、幅1.5〜4.5cm。先端は長く伸びて鋭く尖り、質は薄く、全体にシワがある。托葉は卵形〜狭卵形、鋭尖頭で基部に歯牙がある。
     花は上部の葉腋から5〜20mmの短い柄に、総状花序に5〜10個つく。花は青紫色〜赤紫色で長さ1.2〜1.7cm。苞は狭卵形〜卵形、長さ3〜8mm、花後も宿存する。萼裂片は低三角形の同形。

  • 分布・生育地 :
     本州(栃木県〜愛知県) (国外:朝鮮)
     山地の林下

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年7月31日  山梨県夜叉神峠
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2017年7月28日  東京都青梅市
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ある特産種を求めて出かけた夜叉神峠、お目当ての花は見つからずがっかりして戻る途中、やや暗い林下でこの花に出会った。
     特徴あるジグザグの茎、やや波打つ鋸歯のある一対の葉、ミヤマタニワタシに間違いない。高尾山などでも見かけるが、他の花に気を取られていてまともに撮影していなかった花である。
     その日はシデシャジンムカゴイラクサなど、普段見逃している花をじっくりと撮影した。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉