ナヨクサフジ(なよ草藤)

Vicia Villosa subsp. varia


ナヨクサフジ1


  • 科名・属名 : マメ科 ソラマメ属

  • 特徴 :
     長さ2mにもなるつる性の1、2年草。帰化。
     葉は羽状複葉で、20個程度の小葉からなる。小葉は狭楕円形で1.5〜3cm。茎や葉は無毛か、まばらに伏した軟毛がある。
     花は葉腋からでた柄の先に総状花序になり、一方に偏ってつく。花は青紫色で長さ約1.5cm。最下部の萼裂片は萼筒より短い。
     果実(豆果)は扁平。
     稀に花の白いものがあり、
     ●
    シロバナナヨクサフジ(仮称)(学名未定)(右上の写真)とした。

  • 分布・生育地 :
     帰化(ヨーロッパ原産)(本州〜九州に帰化) (国外:原産地以外にも世界各地で緑肥、飼料として導入されたものが逸出)
     道端、河原、草地

  • 花期 : (3〜)5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年6月19日  長野県上田市
     中上・全体2 2016年5月7日  東京都府中市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 2020年3月12日  神奈川県川崎市
     中下・花     同  上
     左下・果実(豆果) 2024年4月25日    同  上
     右上・シロバナ(仮称)    同  上
     (右上は詳細写真あり、写真をクリック)
     右下・葉 2016年5月7日  東京都府中市

  • 撮影記 :
     最近道端や河原、空き地でよく見かける帰化のクサフジの仲間の花である。
     自宅近くの川崎市の多摩川の河原にも非常に多く、図鑑の花期5〜8月よりはるかに早い3月にはもう咲き始めている。
     原産地のヨーロッパでは緑肥や飼料として栽培されているようである。
     花はクサフジによく似ているが、本種は萼の基部が斜めで背側が大きく膨らみ、花の旗弁が細長くて舷部が爪部より著しく長く、花は細長い。一方、クサフジは萼の基部が左右対称に細まって小花柄となり、旗弁は舷部と同長になるという違いがある(平凡社「日本の帰化植物」参照)

  • シロバナナヨクサフジ(仮称) 葉

    同じ科の仲間の花
ナヨクサフジ2

花序

花

果実(豆果)