ノハラクサフジ(野原草藤)

Vicia amurensis


ノハラクサフジ

  • 科名・属名
  • : マメ科 ソラマメ属

  • 特徴

  •  草丈150cmになるつる性の多年草。
     小葉は互生して10〜16個つき、狭楕円形〜卵状楕円形で、長さ1.5〜3cm、幅0.8〜1.2cm。先は円頭〜鈍頭で、両面無毛。葉の先端は分枝して巻きひげになる。
     花は葉腋から長さ3〜12cmの花柄を出し、総状花序に一方に偏ってつく。花は青紫色で長さ8〜12mm。萼は長さ3〜5mmで、軟毛がある。
     豆果は長楕円形で、長さ1.5〜2.5cm。

  • 分布・生育地

  •  本州(秋田、中部地方)、九州(鹿児島)
     日当たりのいい草地や川原

  • 花期
  • : 6〜8月(九州9〜10月)

  • 撮影月日・場所

  •  2007年8月4日 長野県佐久市
     中アップ、下小葉  同 上

  • 撮影記

  •  マメ科の整理をしていた際、この仲間はよく似たものが多いので色々な角度でチェックしたものの、この花と確信できるカットがなく、今年の課題にしていた。
     群馬・長野の山道で花探ししたこの夏、時期的には少し早いかなと思いつつも立ち寄った林道際、わずかに花が咲き始めていた。
     いつもなら、全草と花のアップを数カット撮影するだけであるが、この仲間の同定に苦しめられた経過から、特徴がわかるようにと毛のない小葉のアップもしっかり撮影した。
     本州中部では山地に生えるが、秋田や鹿児島では海岸近くの草地に生えるようである。海岸近くだとヒロハクサフジと間違えやすいが、ヒロハクサフジは小葉に毛がある。

    同じ科の仲間の花
花アップ

小葉