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- 科名・属名 : マメ科 ヌスビトハギ属
注.APG分類では、学名(H. podocarpum subsp. oxyphyllum var. japonicum)
- 特徴 :
草丈60〜120cmの多年草。
茎の基部はやや木質化する。
葉は茎全体につき、3小葉からなり、頂小葉は菱状卵形〜卵形、長さ(2.5-)3〜10(-12)cm、幅(1.5-)2〜5(-7)cm。先は鋭頭〜鋭尖頭、中央部から下が最も幅が広い。側小葉はやや小さい。
花は茎頂や上部の葉腋にややまばらにつき、花冠は淡紅色で長さ3〜4mm。
果実(節果)は普通2小節果からなる。
- 分布・生育地 :
日本全土(沖縄では稀) (国外:朝鮮、中国、台湾、ヒマラヤ、ミャンマー、インド) 平地から山地の草地、林縁、道端
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年8月26日 長野県大町市 中上・全体2 2018年8月31日 神奈川県箱根 中中・全体3(群生) 2023年9月3日 神奈川県川崎市 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2014年8月20日 岩手県花巻市 左下・果実(節果) 2005年9月4日 東京都高尾山 右下・葉 2007年10月20日 神奈川県秦野市
- 撮影記 :
秋の山道を歩くと知らない間に服に付き、後で取るのに苦労する三角形の実のほうが、花よりもずっとよく知られている。
この花にはよく似た仲間が何種類かあり、今回改めて同定しなおしたが、葉や茎の毛の有無、葉の付き方など、同定は非常に難しい。
この花の特徴は、頂小葉の幅の一番広い部分が葉の基部近くにあり(右下の写真)、中央部分やそれより上部が最も広いマルバヌスビトハギ、葉が下のほうにまとまってつくケヤブハギなどのよく似た仲間との違いである。
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