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- 科名・属名 : マメ科 フジボグサ属
- 特徴 :
草丈20〜60cmの多年草。
茎は匍匐し、花茎は立ち上がる。
葉は1〜3小葉からなり、小葉は卵形〜楕円形で、長さ2〜7cm、幅2〜5cm。先は円頭〜微凸端、基部は円形〜広いくさび形、側脈は6〜10対。表面は無毛、裏面脈上に短い鉤毛がやや密生する。葉柄は長さ1.5〜3cm。
花は長さ3〜8cmの偽総状花序になって多数つき、淡紅紫色で、長さ約6mm。苞は広卵形で先端が急に長く突出し、宿存して縁に長く白い毛が密生する。
果実(豆果)は2個の小節果からなり、褐色で網状脈があり、表面は膜で覆われる。小節果は楕円形、長さ約3mm、幅約2mm。
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山諸島) (国外:台湾、中国、東南アジア〜インド、オーストラリア) 日当たりのいい草地、原野
- 花期 : 5〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年9月25日 沖縄県西表島 中上・全体2、中下・花序 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2017年9月6日 沖縄県石垣島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
沖縄の道端で初めてフジボグサの花を見たとき、本州のマメ科にはない変った花穂を持つこの花に惹かれた。
沖縄には、他にも葉の数や幅の違うオオバとホソバという2種類が自生種として記録されていた。ただ、どちらも希少種となっていて、探してみたもののどこにも見当たらなかった。
西表島でこの花が見つかったとの情報が入り訪れて見ると、自生地はとてもこの花の生育地とは考えられないような場所、以前には見かけたことがなかったから、どこかから種が飛んできたのだろう。こういう発見があるだけに何度出かけても面白い。
違いである1〜3個しかない小葉は大きく和名のとおりであったが、花序の長さはフジボグサと比べるとはるかに短かった。
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