|
- 科名・属名 : マメ科 ナタマメ属
- 特徴 :
つる性の多年草。
葉は互生し、3出複葉、小葉の葉身は卵形〜卵円形、長さ8〜15cm。先は普通短鋭尖頭、質は薄く全縁。
花は花軸の先端に対生し、花冠は紅紫色〜藤色、長さ4〜5cm。上萼唇の先は円く、尖らない。
果実(豆果)は長楕円形、長さ7〜9cm、幅3.5〜4.5cm。種子は4〜5個が入る。
- 分布・生育地 :
九州(トカラ列島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア、インド、ポリネシア、オーストラリア(北部)、アフリカ(東部) 林縁
- 花期 : 3〜6(〜10?)月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年6月12日 沖縄県西表島 中上・全体2 2005年4月22日 沖縄県石垣島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・濃色花 2012年6月10日 沖縄県西表島 右下・果実(豆果) 2006年8月7日 沖縄県石垣島
- 撮影記 :
八重山諸島には、ハマナタマメによく似ていて藤色の花を咲かせるこの花があると知り、出かける度に探していたが、何度目かの訪島時、やっとこの花に巡り会えた。
樹冠から垂れ下がった蔓の先に、藤色というよりやや濃い紅紫色の花が風に揺れていた。偶然出会える花も嬉しいが、その花が目的で出会えた時は感動もひとしおだ。
一度出会うとその後は色々な場所で出会える。ハマナタマメが海岸近くで地表を這うことが多いのに対し、この花はもう少し内陸部でも見られ、樹冠に這い上がっている場合が多い。
色は濃淡があるがハマナタマメより濃色のものが多く、普通は中下の色が一般的であるが、左下の写真のような濃色の花もあって非常に美しい
同じ科の仲間の花
|