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- 科名・属名 : マメ科 ナタマメ属
- 特徴 :
つる性の多年草。
茎は地を這い、基部は木質化し、長さ5mにもなり、短い下向きの圧毛があるが、後にやや無毛になる。
葉は互生し、3出複葉、小葉の葉身は円形〜広倒卵形、長さ5〜12cm、幅4〜10cm。先は鋭頭〜円頭、全縁、質はやや革質、少し黄緑色を帯びる。
花は総状で1花序に十数個、1節には2〜3個つく。花冠は淡桃色、長さ2.5〜3cm。翼弁と竜骨弁はほぼ同長、上下逆になって旗弁が下にくることが多い。上萼唇の先は尖り、少し突き出る。
果実(豆果)は長楕円形で、長さ5〜10cm、幅3〜3.5cm。種子は2〜5個、楕円体で褐色、長さ約1.5cm、長いへそがある。
- 分布・生育地 :
本州(千葉県、山形県以西)〜沖縄 (国外:台湾、中国) 海岸の砂浜
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2006年6月12日 鹿児島県奄美大島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 同 上 中中・濃色花 2020年6月22日 宮崎県日向市 中下・花と実 1988年7月23日 高知県室戸市 左下・果実 2006年9月5日 鹿児島県屋久島 右下・葉 2020年6月23日 宮崎県宮崎市
- 撮影記 :
本州の太平洋岸では房総半島以西、日本海側では山形県以西の海岸の砂地や堤防、海岸近くの林縁に生えている。
長い蔓を伸ばして広がり、ピンク色の大きな花を咲かせる。また果実も大きく、一度見たら忘れられない花である。
本土にはこの仲間が本種しかないので間違えることはないが、沖縄には他にタカナタマメやナガミハマナタマメがあり、見分け方は本種の果実(豆果)の幅が3〜3.5cmと広いこと、小葉が鈍頭〜円頭であること、花の色が薄いことなどである。
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