タンキリマメ(痰切豆)

Rhynchosia volubilis


タンキリマメ

  • 科名・属名
  • : マメ科 タンキリマメ属

  • 特徴

  •  長さ2m以上になるつる性の多年草。
     茎は左巻きで、下向きの黄褐色の短い毛がある。
     葉は3小葉からなり、小葉は菱状倒卵形〜広倒卵形で、長さ3〜6cm、幅2〜5cm。質はやや厚く、円頭〜鈍頭または鋭頭で、黄褐色の腺点と軟毛が多い。萼は長さ6〜8mmで、最下の萼片は萼筒より長い。
     花は総状に5〜20個つき、淡黄色で長さ約9mm。
     果実(豆果)は扁平な楕円形で、長さ約1.5cm。熟すと赤熟して裂開し、黒い光沢のある2個の種子がある。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜沖縄  草地や林縁

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1987年8月30日 京都府熊野郡
     中・花 2012年8月22日 長崎県対馬
     下左・実 2012年10月15日 神奈川県三浦市
     下右・葉 2012年8月22日 長崎県対馬

  • 撮影記

  •  比較的海岸近くに生えることが多く、花の時期よりも莢の裂けた状態が赤い莢と黒光りする実のコントラストでよく目立ち、気がつくことが多い。
     和名の由来は種子を食すと痰を切る効果があるからといわれているが、効能があるかどうかは定かではない。
     よく似た姿形のトキリマメ(オオバタンキリマメ)という花があるが、トキリマメの葉先が鋭く尖るのに対し、この花の葉は先が円頭〜鈍頭であることが違いである。
     また、生育場所もこの花は海岸近くの林縁に生えていることが多い。

    葉

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花

豆果