トキリマメ(と切豆)


トキリマメ

  • 科名・属名 : マメ科 タンキリマメ属

  • 特徴 :
     茎長2m以上になるつる性の多年草。
     茎には黄褐色の軟毛がはえるが、タンキリマメより少ない。
     葉は3小葉からなり、頂小葉は卵形で長さ4〜10cm、幅3〜6cm。先端が急に細くなって尖り、基部は円形〜広いくさび形、下半部が最も広い。質は薄く、黄褐色の毛もタンキリマメより少ない。
     花は総状につき、淡黄色で長さ約9mm。萼裂片は三角形で全て萼筒より短い。
     果実(豆果)は扁平な楕円形で、長さ1.5〜1.7cm、赤熟して裂開する。種子は2個で光沢のある黒色。
     別名 オオバタンキリマメ

  • 分布・生育地 :
     本州(宮城県以南)〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     山野の林縁

  • 花期 :   6〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2010年8月22日  神奈川県秦野市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花    同  上
     左下・果実 1997年10月19日  東京都高尾山
     右下・葉 2017年9月8日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     タンキリマメによく似ているが、葉先が尖がるという特徴があり、生育地も海岸近くではなく内陸部で見ることが多い。
     これまで果実(豆果)しか撮影できていなかったので、猛暑の続く2010年8月末、以前果実を見た山に向かった。
     暑さを避け4時近くに訪れたもののまだ汗が吹き出す。それでも咲き始めの花が点々と見られたが、時間のせいか藪蚊も猛襲には閉口した。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

果実(豆果)