トウコマツナギ(唐駒繋)

Indigofera bungeana var. bungeana


トウコマツナギ1


  • 科名・属名 : マメ科 コマツナギ属

  • 特徴 :
     高さ40〜250cmの落葉低木。帰化。
     幹の直径は、太いものでは3〜4cmになる。
     葉は奇数羽状複葉で、7〜13個の小葉からなり、小葉は長楕円形で、長さ0.8〜1.5cm。
     花は葉腋に長さ4〜10cmの総状花序となって多数つき、淡紅紫色で蝶形花、長さ4〜5mm。
     果実(豆果)は円柱形で、長さ2.5〜3cm。
     コマツナギによく似ているが、コマツナギが90cm程度どまりであるのに対し、3m近くなるものまであることで区別されるが、コマツナギと同一という考え方もある。

  • 分布・生育地 :
     帰化(中国原産)
     道端、道路法面

  • 花期 :  5〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2014年9月13日  熊本県阿蘇
     中上・全体2 2022年8月7日  静岡県熱海市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序    同  上
     中下・花 2014年9月13日  熊本県阿蘇
     左下・果実、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     道路法面の崩壊の防止や緑化のため、中国から持ち込まれたと推測されている。
     コマツナギによく似ているが、幹も太く、草丈もはるかに大きくなることでキダチコマツナギとも言われ、変種とされるが、同一種という考え方もあり、見解は定まっていない。
     阿蘇で車を止め、道端の植物を撮影していたときに見つけた。
     ここでは変種の考え方に従ったが、コマツナギと同じと言う整理(改訂新版「日本の野生植物2」平凡社刊)もあり、同じといえばそうとも思えるし、変種といわれればそれも納得できる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
トウコマツナギ2

花序

花

果実(豆果)