ワニグチモダマ(鰐口藻玉)

Mucuna gigantea


ワニグチモダマ1

  • 科名・属名
  • : マメ科 トビカズラ属

  • 特徴

  •  長さ10mになるつる性の木本。
     葉は常緑で3小葉からなり、頂小葉は卵状長楕円形〜卵形、長さ6〜18cm、幅4〜12cm。全縁で先は尖る。
     花は茎からぶら下がった20〜40cmの花柄の先に、9〜30花を散房花序につける。花冠は淡黄緑色〜緑白色で長さ3〜4cm。
     果実(豆果)は長楕円形で扁平、長さ8〜14cm、幅3.5〜5.5cm。種子は1〜5個。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(八重山諸島)、小笠原
     海岸近くの林

  • 花期
  • : 12〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年12月13日 沖縄県西表島
     中 2007年3月17日 沖縄県石垣島
     下左・花 2003年12月13日 沖縄県西表島
     下右・果実 2013年5月25日 沖縄県石垣島

  • 撮影記

  •  マメ科の大きな花といえば、本土ではハマナタマメくらいしか思いつかないが、南方の島にはびっくりするほど大きな花をつける仲間がいくつかある。
     この花もその一つで、黄緑色の大きな花が何個かまとまって木からぶら下がっている姿を目にした時は、出会いの喜びより驚きの方が大きかった。
     しかし、果実は花が多数つくにもかかわらずなかなか結実しないようで、行く度に自生地を見て歩くが、果実には出会えなかった。そのうち自生地のいくつかは道路工事や自然消滅してしまった。
     ところが、2013年、いつものとおり自生地に立ち寄ってみると、なんとこれまで全く見ることのできなかった果実がいくつも実をつけている。
     大喜びして撮影したが、滅多につけない果実は実ったということは、この木が枯れてしまう前兆ではないかと気になったている。

    果実

    同じ科の仲間の花
ワニグチモダマ2

花