ヤマハギ(山萩)

Lespedeza bicolor


ヤマハギ1

  • 科名・属名 : マメ科 ハギ属

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉低木。
     葉は3出複葉で、小葉は広楕円形〜広卵形長さ1.5〜4cm。先は円頭のものが多いが、やや鋭頭のものまで変化が多い。表面は無毛で、裏面は伏した微毛があって白色を帯びる。
     花は葉腋から出る長い花序に総状に多数つき、蝶形、紅紫色で長さ1.1〜1.5cm。萼は4裂し、萼片は鋭頭〜円頭。花序は基部の葉よりも長い。
     果実(節果)は倒卵形〜円形で、長さ5〜7mm、幅4〜5mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(北部、東部)、ロシア(東シベリア、アムール、ウスリー)
     山野の林縁、草地

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2007年9月29日  長崎県対馬
     中上・全体2 2013年8月23日  北海道釧路市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2007年9月29日  長崎県対馬
     左下・果実 2016年10月12日  神奈川県箱根
     下右・葉 2013年8月23日  北海道釧路市

  • 撮影記 :
     夏から秋にかけて山野を彩るハギの仲間で、全国的に自生するのは本種だけである。
     北海道に生える本種は葉が厚くて先がやや尖り(右下の写真の葉)、裏面の毛が長いことから、考え方によってはエゾヤマハギとして分ける考え方もあるが、ここでは同一種の扱いをした。
     同じような場所に生えるマルバハギとは、花序が基部の葉よりも長く延びることで、花序が葉より短いマルバハギとは見分けられる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヤマハギ2

花

果実