ヨツバハギ(四葉萩)

Vicia nopponica


ヨツバハギ

  • 科名・属名
  • : マメ科 ソラマメ属

  • 特徴

  •  草丈30〜80cmの多年草。
     葉は柄があり、小葉は対生し4〜8個つき、楕円形〜広楕円形で長さ2.5〜5cm、幅1〜3.5cm。葉先は巻きひげになり、質はやや硬くて脈が目立つ。
     花は1〜5cmの花柄の先に2〜8cmの花序となえい、密に5〜15花をつける。花は紅紫色〜青紫色で、長さ1〜1.2cm、花期により変化する。
     豆果は狭長楕円形で、長さ3〜4.5cm、幅6〜7mm。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州 低山地や山麓の草地

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年9月29日 長崎県対馬
     葉  同 上

  • 撮影記

  •  対馬まで渡ってこの花を探すのも変な話だったが、案内のK先生も対馬ではまだ確認していないとのことで、過去記録のあった場所に立ち寄ってみた。
     そこは自然度の高い谷あいで、水路にも周りを取り巻く雑木林にも多くの花が見られた。
     しかし出てくるのはナンテンハギばかり、やはりないのかと思った時、林下にある少し感じの違うハギが目に付いた。近寄ってみると小葉が6枚の偶数羽状複葉でやや硬い感じの葉をつけたこの花だった。
     ほかにも株はあったものの数は少ないようで、「やっとこの島で見つけた」と先生の喜んでいる姿が印象的だった。

    同じ科の仲間の花
小葉