トキワイカリソウ(常盤碇草)

Epimedium sempervirens


トキワイカリソウ1


  • 科名・属名 : メギ科 イカリソウ属

  • 特徴 :
     草丈20〜60cmの多年草。
     根出葉は2回3出複葉で、小葉は卵形〜狭卵形(〜長楕円形)、長さ6〜12cm、幅3〜6cm。先は尾状に伸び、縁に刺毛があり、質はやや硬く、裏面に伏した細毛があるか無毛。根出葉は冬でも枯れない。
     花序は茎頂に総状につき、花は紅紫色〜白色で、下向きに咲く。花弁は4個、長さ約20mmの距がある。萼片は8個、2輪に並び、外側の4個は小型で早落性、内側の4個は花弁状。雄しべは4個、雌しべは1個。
     果実(袋果)は、大きさの違う2片に分かれる。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北〜山陰地方の日本海側) (国外:日本固有)
     山地の林下、林縁

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年3月29日  新潟県弥彦山
     中・全体2 2008年4月13日  富山県氷見市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1996年4月27日  福井県坂井郡
     右下・根出葉 1997年3月29日  新潟県弥彦山

  • 撮影記 :
     冬でも葉が枯れないことから常盤の名がついており、本州の日本海側に分布している。
     写真で手前(下)に見えるのが越冬葉である。
     花は東北〜福井県あたりまでは白色で、福井県より西では紅紫色の花が多い。
     この赤花はウラジロイカリソウ(オオイカリソウ)として変種にする考え方があり、ここでもその考え方に依ったが、同一種とすべきなのかもしれない。

  • 根出葉

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トキワイカリソウ2

花