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- 科名・属名 : ミズキ科 ハナイカダ属
(注.APG分類ではハナイカダ科(HELWINGIACEAE))
- 特徴 :
高さ1〜2mの落葉低木。
幹は叢生し、上部で多数枝分れする。
葉は互生し、広卵形で長さ2〜6cm、幅1〜3cm。表面は濃緑色でやや光沢があり、側脈は2〜4対、托葉は小さい。
花は雌雄別株で、葉表面の中脈上につき、淡緑色で雄花は数個ずつ、雌花は普通1個(時に2〜3個)つく。花は径4〜5mm、花弁は三角状卵形で3〜4個。雄花の雄しべは3〜4個、雌花の花柱の柱頭は3〜4裂する。
果実(液果)は扁球形で、径7〜11mm、紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
本州(近畿地方以西)〜九州 山地の林内、沢沿い
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
2014年5月6日 山口県美祢市 中・雌花 同 上 下・果実 2005年5月28日 広島県広島市
- 撮影記 :
この花を見かけたのはいずれも中国地方だった。
林下で見かけたが、ハナイカダと思い通り過ぎようとした所、地元の花仲間からこの花だと教えられた。
ハナイカダの変種で、全体に小型で、葉も小さく、その形も円みを帯びるところが異なるとされる。
それなりに花の名前や分布は覚えようとするのだが、品種を含めると1万種を超える日本の植物の全てを覚えるのは難しく、見かけたにもかかわらず見逃してきたり、違いを判るように撮影してこなかった植物のいかに多いことか。
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