アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)

Ilex sugeroki var. brevipedunculata


アカミノイヌツゲ

  • 科名・属名 : モチノキ科 モチノキ属

  • 特徴 :
     高さ0.4〜1.5mの常緑小低木。
     枝は黒っぽくて多くの枝を分け、こんもりした樹形になる。
     葉は互生してやや密につき、広披針形〜卵状長楕円形で長さ2〜3.5cm、幅1〜2cm。質は硬くて厚く光沢があり、縁には不明瞭な鋸歯がある。
     雌雄異株で花は葉腋に、雌花は1個、雄花は1〜3個つき、白色で径4〜5mm。萼片、花弁は5個。
     果実(核果)は球形で径約7mm、赤熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中北部)
     亜高山帯の尾根筋の岩場、湿地の周辺

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     2014年7月9日  北海道知床半島
     中・雄花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     知床山脈の上部に生えるシレトコスミレに出会いを求めて出発したものの、体調が優れず一人登頂をあきらめ下山することになった。
     仲間が戻ってくるのは午後遅く、それまでだいぶん時間があるので花を探しながらゆっくり下山する。
     途中の岩場でこの花に出会った。花だけでなく1個だけだったが赤い果実もついていた。
     しかし、撮影していると何となく獣の雰囲気がする。ここはヒグマの生活域、急いで鈴を鳴らしながら下山した。
     やはりというか、夕方戻ってきた仲間は、途中親子連れのヒグマに出会ったという別のグループと一緒に大声を出しながら下山してきた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
雄花

果実