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- 科名・属名 : モチノキ科 モチノキ属
- 特徴 :
高さ2〜5mの常緑小高木。
若枝はやや四角形で無毛または稀に微毛がある。
葉は互生し、倒披針形〜楕円形で長さ2〜5cm、幅1〜2cm。先はやや尖るか鈍形で、基部はくさび形、上半部には鈍い鈍鋸歯がある。質は革質で両面無毛。葉柄は長さ3〜6mmで葉身の1/6〜1/8の長さ。
花は雌雄異株、雄花序は新枝の下部の鱗片葉または葉腋から花序を出して1〜3花つけ、雌花序は1花つける。花弁は4個、白色で長さ約2mm。
果実(核果)は球形で径7殻mm、黒熟する。
八重山諸島に分布するナガバイヌツゲに比べると、葉が小型で倒披針形であることが違いとされているが、変化は連続的とし分けない考え方もある。/li>
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾) 山地林内
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
2015年3月24日 沖縄県うるま市 中・花、下右・葉 同 上 下左・果実 2015年11月29日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
特徴のところにも記したが、八重山諸島に分布し葉が大きくやや楕円形のナガバイヌツゲと同一種としている図鑑もある。ここでは変種の考え方を採用した。
シダを求めて分け入った沖縄中部の山、3月も末となると少し歩くだけで汗をかく。そのうえ、冬ごもりで鈍った身体は少しののぼりでもキツイ。
南西諸島では、草本にはまだ少し早いが、木本は3〜5月に咲くものが多い。
そんなつもりで見ていくと、小さなこの花に出会った。
ムッチャガラという変わった和名は、沖縄でモチノキのことをムッチャといい、鳥黐(とりもち)が取れないモチノキモドキを意味するそうだ。
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