|
- 科名・属名 : モウセンゴケ科 モウセンゴケ属
注.APG分類では、学名(D. spatulata)
- 特徴:
草丈5〜15cmの多年草。食虫植物。
モウセンゴケによく似ているが、全体に小さい。
根出葉は広倒卵形で長さ2〜4cm、幅2.5〜3.5mm。表面には紅色の長腺毛があり、基部はクサビ形。葉柄は葉身の約2倍程度長く、やや幅広い。
花は総状に数個〜十数個つき、花序の先は巻き、片側に花をつける。花序と萼に短い腺毛が多い。花弁は4〜5個、淡紅色で、倒卵形で、長さ5〜8mm。萼片は長楕円形〜披針形、長さ2.5〜3mm。花柱は3個で先が3深裂し、柱頭は頭状。
果実(刮ハ)は球形、径約1.5mm。
モウセンゴケによく似ているが、全体に小さい。
沖縄には花の白いものがあり、
●シロバナコモウセンゴケ(f.chionantha)(中上、左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(宮城県以南)〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア、オーストラリア) 日当たりのいい酸性の湿地
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年5月2日 沖縄県国頭郡 中上・全体2(シロバナ) 2004年7月12日 沖縄県西表島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2009年5月2日 沖縄県国頭郡 左下・花2(シロバナ) 2013年6月28日 同 上 右下・葉 2022年6月13日 千葉県山武市
- 撮影記 :
食虫植物で有名な千葉の湿原は、いついっても何か花が見られる良い観察地である。ただ、さすがに盛夏の頃はさすがに花も少ない。
朝からうだるような晴天の暑い日、しかも午前中でないとこの花の開花には出会えない。
草の間に隠れるように咲いている小さな花、身を低くしそっと草を掻き分けて撮影していると、吹き出す汗で全身がびっしょりになった。
関東あたりで見かける花はピンク色であるが、沖縄では白い花を咲かせるシロバナコモウセンゴケという品種が見られる。
沖縄島では、赤花と白花がすぐ近くで咲いていた。
同じ科の仲間の花
|