ハマナデシコ(浜撫子)

Dianthus japonicus


ハマナデシコ1

  • 科名・属名 : ナデシコ科 ナデシコ属

  • 特徴 :
     草丈15〜50cmの多年草。
     茎は叢生し、基部で分岐、下部は木質化して斜上する。
     葉は対生し、根出葉の葉身は長卵形倒披針形〜楕円形、長さ5〜9cm、幅1〜2cm、鈍頭〜鋭頭、基部は茎を抱く。質は革質で厚くて、光沢があり、両面とも無毛。茎葉の葉身は長卵形〜長楕円状披針形、長さ4〜8cm、幅1〜2.5cm、鈍頭〜円頭、基部は茎を抱く。
     花は茎頂に集散花序ろなって密につき、紅紫色で、径2〜2.8cm。花弁舷部は倒三角形、長さ6〜7mm、上部の縁は鋸歯状に浅く切れ込む。雄しべは10個、葯は粉青紫色、花柱は2個。苞は3対、楕円形で先は芒状に長く伸びる。萼は円柱形、長さ1.5〜2cm。
     果実(刮ハ)は円筒形、先は4裂する。種子は黒色で卵形。
     花の白いものがあり、
     ●シロバナハマナデシコ(f. albiflorus)(左下の写真)という。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:中国?)
     海岸の岩礫地、砂浜

  • 花期 :   6〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1987年11月14日  高知県室戸岬
     中上・全体2 2017年7月8日  神奈川県三浦半島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花 2019年7月1日  東京都伊豆七島
     中下・花(苞)、右下・茎葉    同  上
     左下・シロバナ 2019年7月1日    同  上

  • 撮影記 :
     シオギクなど秋の花が目立つ海岸に、鮮やかな紅紫色のこの花が咲き残ってた。
     写真でもわかるように、厚くて光沢があり幅の広い葉が特徴で、沖縄までの海岸の岩礫地、砂浜に生育している。
     これまで出会った場所からみると、砂浜より岩礫地の海岸の方によく見られるようだ。

  • 茎葉

    同じ科の仲間の花
ハマナデシコ2

花

花・苞

シロバナハマナデシコ