- 科名・属名
: キク科 キク属
- 特徴
: 草丈25〜35cmの多年草。地下茎を長く伸ばし、茎は下部は這い、上部は斜上する。
葉は倒卵形〜長楕円形で、長さ4〜6cm、幅2.5〜3cm。質は厚く、上部は羽状に浅裂〜中裂する。縁は白く、裏面に丁字状の毛が密生し銀白色。下部の葉は長い葉柄があり、花時には枯れる。
頭花は散房状に密集してつき、黄色の筒状花のみからなり、径8〜10mm。
- 分布・生育地
: 四国(徳島県〜高知県) 海岸の崖
- 花期
: 11〜12月
- 撮影場所・月日
: 1989年11月26日 高知県室戸岬 右・花 1987年11月14日 同 左
- 撮影記
:
関西に転勤していて頃、四国には毎週のように出かけた。花も少なくなる晩秋にも、室戸岬には多くの花が咲いていた。特に目に付いたのはこの花とタイキンギクだった。
晩秋の日差しを浴び、青い海をバックに咲く花は南国の雰囲気を一杯に漂わせていた。
関東から東海地方にかけてのイソギク、和歌山県のキイシオギク、それに連なり徳島県から高知県にかけてこの花が分布している。分布域は狭く、高知県西部の足摺岬には見られない。
筒状花だけからなる頭花であるが、ノジギクとの交雑種といわれ舌状花のある花も見られた。
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