イトハコベ(糸繁縷)

Stellaria filicaulis


イトハコベ

  • 科名・属名
  • : ナデシコ科 ハコベ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの多年草。
     茎は株状で細く、上部は分枝する。
     葉は線状で、長さ1〜3cm、幅1〜1mmと細く、先は鋭い。
     花は葉液から2〜5cmの花柄を伸ばして単生し、直径約1cm程度の白い花をつける。花弁は2深裂し、萼の1.5倍の長さがある。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以北) 低地の湿地に稀

  • 花期
  • : 5〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1996年6月15日 栃木県
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  図鑑でもあまり見たことのないこの花を探しに、関東北部のある湿地に出かけた。
     草の生い茂る広い湿地、探す見当もつかない。踏み跡たよりに入ってみた。
     湿地の中は思ったより歩きやすく、歩き回っているうちにやっとこの花を見つけた。
     花の小さい割りに草丈は高いため、他の草に寄りかかるようにして伸び、和名のとおりの細い茎や葉で、頼りなさげに花を咲かせていた。
     この湿地にはタチスミレなど湿地性の珍しいスミレもあり、楽しい撮影となった。

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花アップ