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- 科名・属名 : ナデシコ科 ハコベ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの1〜2年草。史前帰化。
茎は下部でよく分枝して広がり、紫褐色を帯び、片側に1列軟毛がある。
葉は対生し、広卵形〜長卵形、長さ1〜2cm、幅0.8〜1.5cm。先は鋭尖頭〜鋭頭、基部は円形で全縁。質は柔らかく、両面とも無毛。下部の葉は有柄、上部の茎葉は無柄。
花は集散花序につき、白色で径6〜7mm。花弁は萼より短く、2深裂する。雄しべは(1-)2〜5(-8)個、葯は黄色。花柱は3個。萼は長楕円形、長さ3〜5mm、鈍頭で背面には毛がある。花柄は0.3〜0.4mm、苞は葉状。
果実(刮ハ)は長楕円形、長さ4〜5mm、種子は腎円形、径1〜1.3mm、低い半球状の突起がある。
別名 ハコベ
- 分布・生育地 :
帰化(旧大陸原産)(日本全土に帰化) (国外:世界各地) 平地〜山野の道端、草地
- 花期 : 3〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年4月8日 東京都稲城市 中上・全体2 2003年3月30日 福岡県福岡市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2018年4月8日 東京都稲城市 左下・種子 2020年4月7日 神奈川県川崎市 右上・葉 2018年4月8日 東京都稲城市 右下・茎 2020年4月3日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
春の七草の一つで、よく似たミドリハコベとともにハコベと称され、古い時代に渡来したものと考えられている。
違いは茎が紫褐色を帯びる、葉は少し小さく、雄しべの数が少ない、葯は黄色、種子の突起は低いとされているが、どちらとも言えないものもあり、判断に困ることも多い。
写真ではやや典型と思われるものを載せたが、全国的に分布し身近に生える花なので、自分で違いをチェックしてみるのも面白い。
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