ミドリハコベ(緑繁縷)

Stellaria neglecta


ミドリハコベ

  • 科名・属名 : ナデシコ科 ハコベ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの1〜2年草。
     茎は株で分枝して広がり、緑色で片側に1列軟毛がある。
     葉は対生、葉身は卵形、長さ1〜3cm、幅0.6〜2cm。先は鋭尖頭〜鋭頭、基部は円形で全縁。質は柔らかく、裏面は有毛。下部の葉は短い柄があり、上部の茎葉は無柄。
     花は集散花序となり、白色で径6〜7mm。花弁は萼より短く、2深裂する。雄しべは4〜10個、葯は暗紫褐色。花柱は3個。萼は長楕円形、長さ5〜6.5mm、鈍頭で背面には毛がある。花柄は0.5〜4cm。
     果実(刮ハ)は卵形、長さ4〜7mm。種子は楕円形、径1〜1.1mm、扁平で長い円柱状の突起がある。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:ヨーロッパ、アジア、アフリカ(北部)の温帯〜亜熱帯域)
     平地や山野の道端、畑など

  • 花期 :   3〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2020年4月7日  神奈川県川崎市
     中上・全体2 2004年4月24日  静岡県磐田郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 2018年4月5日  神奈川県川崎市
     中下・花 2018年4月3日    同  上
     左下・種子 2018年4月3日    同  上
     右上・葉、右下・茎    同  上

  • 撮影記 :
     コハコベなどと非常によく似ていて、ともにハコベと言われる。
     違いは茎が緑色であること、雄しべの数が多いこと、葯が暗紫褐色であること、種子にとがった突起のあるのが大きな違いである。
     ただ、茎がやや紫色を帯びていても、種子の突起は円柱状のものなどよく分からないものがある。
     ごく普通に見られ、都市部ではコハコベよりも普通種になっている。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
ミドリハコベ2

花序

花

種子