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- 科名・属名 : ナデシコ科 ミミナグサ属
注.APG分類では、学名(C. fontanum subsp. vulgare var. angustifolium)
- 特徴 :
草丈15〜30cmの2年草。
茎は下部から分枝し、密に短毛があり、上部には腺毛も混じり、普通暗紫色を帯びる。
葉は対生、葉身は卵形〜長楕円状披針形、長さ1〜4cm、幅4〜12mm。先は円頭〜鈍頭、基部は円形で全縁、両面に毛がある。葉柄は無い。
花は、茎頂に集散花序にややまばらにつく。花弁は、白色。長楕円形で長さ3〜5(〜7)mm、先は2浅裂する。雄しべは10個。萼片は長楕円形で花弁とほぼ同長、短毛と腺毛がある。花柄は長さ5〜15mm。
果実(刮ハ)は円柱形、長さ(7〜)10〜12mm、10歯があり横を向く。種子は広卵形、赤褐色で長さ約0.6mm、細かい円柱状の突起がある。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、ヒマラヤ、サハリン) 田畑の縁や道端
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年5月21日 北海道白老郡 中・全体2 1993年5月23日 長野県諏訪郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2018年7月3日 神奈川県箱根 右上・葉、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
ミミナグサの仲間では帰化植物のオランダミミナグサがはびこり、在来種の本種は山間の畑や道端でしか見ることがなくなった。
萼の下にある小花柄が萼片の長さよりも長いのが特徴で、短く詰まったように咲くオランダミミナグサとは感じが違う。
花はどちらも白色5弁で、その先が2つに裂けていることはよく似ている。
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