オオビランジ(大びらんじ)

Silene keiskei


オオビランジ1

  • 科名・属名
  • : ナデシコ科 マンテマ属

  • 特徴

  •  草丈20〜60cmの多年草。
     茎は直立するか、垂れ下がる。
     葉は披針形〜広披針形で長さ1.5〜6cm。葉柄はない。
     花は2出集散花序でややまばらにつき、直径2〜3cm、花弁は紅紫色。萼筒や上部の茎に毛はない。
     よく似たビランジは、全体にやや小さく、萼筒や茎の上部に腺毛が密生する。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部)  山地の崖、砂礫地

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年8月20日 山梨県北杜市
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  暗い針葉樹林下を抜けると突然目の前が開け、白砂と岩峰の光景が広がった。 所々に緑を配した石庭風の景色は、山に行き慣れていても、オッと思うほど見事なものだった。
     景色に見とれるのもそこそこにして、花崗岩のザレ場に沢山あるというこの花を探した。
     話通りではなかったものの、岩陰や砂上に深紅の花が広がっていた。景色に劣らず、白い砂と紅い花との取り合わせも素晴らしかった。
     咲き始めのせいか色も鮮やかで、一層引き立って見えた。
     下のアップの写真を見てわかるように、ビランジと違って萼筒や小花柄に腺毛はない。

    同じ科の仲間の花
オオビランジ2

花アップ