オオヤマフスマ(大山衾)

Moehringia laeriflora


オオヤマフスマ1

  • 科名・属名 : ナデシコ科 オオヤマフスマ属
     注.APG分類ではノミノツヅリ属、学名(Arenaria laeriflora)

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     茎は細く、多少分枝し、下向きの短毛がある。
     葉は対生、葉身は広楕円形〜倒披針形、長さ1〜3cm、幅3〜10mm。先は円頭〜鈍頭、基部は広いくさび形で全縁。両面に細かい毛がある。葉柄はない。
     花は茎の先や葉腋に1〜3個つき、白色で径約1cm。花弁は長卵形で5個、長さ5〜8mm。雄しべは10個。萼片は卵形長さ2〜3mm、背面の中肋上に毛がある。
     果実(刮ハ)は広卵形、長さ約1mm、黒褐色で光沢があり、白い種枕がある。
     別名 ヒメタガソデソウ

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:北半球の温帯に広く分布)
     山地の木陰や草原

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1990年5月6日 北海道札幌市八剣山
     中・全体2 2006年6月25日  栃木県日光市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2018年7月20日  長野県美ヶ原
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     北海道の春は遅い。長いこと雪に閉じ込められていた人々は、GWになると一斉に外へ飛び出す。
     定山渓へ向かう国道も、知る限りでは、このときだけは渋滞する。
     途中であきらめ、立ち寄ったこの山も花は少なかった。この花とエゾノイワハタザオの白だけが目立った。
     山地や高原などではよく見かける花で、円みを帯びた花弁が可愛らしい花である。

  • 葉

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オオヤマフスマ2

花