エゾノイワハタザオ(蝦夷の岩旗竿)

Arabis serrata var. glauca


エゾノイワハタザオ

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 ヤマハタザオ属

  • 特徴

  •  草丈15〜30cmの多年草。
     茎は株立ちする。
     根出葉は倒卵形で長さ2〜8cm。先は円く、浅い鋸歯がある。茎葉の基部は円形。葉には硬くて柄のある2分枝毛と星状毛がある。
     花は総状につき、花弁は白色で4個、長さ7〜8mmと母種のフジハタザオより小さい。
     果実(長角果)は線形で弓なりに開く。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(北部) 砂礫地や岩場

  • 花期
  • : 5〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年6月25日 秋田県秋田駒ケ岳
     花アップ  同 上

  • 撮影記

  •  梅雨時に咲くタカネスミレの撮影に秋田駒ケ岳に出かけた。
     天気予報の梅雨の晴れ間を信じたが、山の天気はわからない。歩き始めは青空の見えていた空も、あっという間にガスがかかり小雨も降り出してきた。
     そんな登山道沿いの砂礫地にハタザオの仲間が咲いていた。この山にはイワテハタザオと本種が分布しているらしい。どちらもフジハタザオの変種でよく似ていて、人によっては広義のイワハタザオとして分けない考え方もあるようだ。
     ここでは、葉の様子や花等から本種としたが、正直言ってわからない。

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花アップ