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- 科名・属名 : ニシキギ科 ツルウメモドキ属
- 特徴 :
長さ数メートルになる落葉性のつる性木本。
新しい枝は黄緑色、1〜2年枝には乳頭状突起を密生し、托葉は1対の刺となって宿存する。古い枝は灰褐色〜灰色になり、剥がれやすく、時には節から太く短い気根を出して樹や石に這い上がる。
葉は互生し、葉身は円形〜長卵形、長さ2〜5cm、幅1.5〜4cm。先は急鋭尖頭、基部は浅心形〜くさび形、縁には毛状の鋸歯がある。質は薄く、表面は無毛、裏面脈上に突起毛がある。葉柄は長さ1〜2cm。
花は雌雄異株、葉腋や芽鱗の脇に、雄花は1〜3個、雌花は1個ずつつく。花は径6mm、花弁は5個、卵状長楕円形で黄緑色、雄花の花弁は雌花に比べて長い。花柄は長さ約2.5mm、中央に関節がある。
果実(刮ハ)は球形、径約6mm、黄熟し宿存する花柱をつける。熟すと3裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が出てくる。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、アムール 山地の林内(樹や岩に這い上がっていることが多い)
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年5月26日 山梨県富士山麓 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・雄花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
ある樹木の花を撮影に出かけた富士山麓、天候は良いし風は爽やかで言うことはない。
そんな林下の小道を進むと、樹幹につる性の木本が絡まり、黄緑色の花をつけていた。
帰って調べるとツルウメドキの仲間のこの花だった。
これまで、草本ばかりに注意を向けていたので、目の高さから上の特に樹の花は全く目に入ってこなかったが、そのつもりで見ると結構小さな花が咲いていることに気づく。
視点が少し変わるだけで見えないものが見えてきたり、今まで見えていた景色と全く違う景色があることに気づく、花見だけでなく他のことにも言えそうだ。
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