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- 科名・属名 : ニシキギ科 ニシキギ属
- 特徴 :
高さ1〜3mになる落葉低木。
枝は下部から枝分れして緑色、コルク質の褐色で薄い4枚の翼がある。
葉は対生し、葉身は倒卵形〜長楕円形で長さ2〜9cm、幅1〜4.5cm。先は鋭頭〜急鋭尖頭、基部は普通くさび形、両面無毛で縁には鋭い細鋸歯がある。葉柄は長さ1〜3mm。
花は側枝または葉腋や葉腋痕から集散花序を出して1〜7個つき、黄緑色で径6〜8mm。花弁は4個、広楕円形で縁に不揃いの鋸歯がある。雄しべは4個、雌しべは1個。
果実(刮ハ)は1〜2個の分果に分れ、分果は長さ5〜8mmの楕円形で熟すと裂開し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出す。
枝に翼ができないものがあり、
●コマユミ(f. striatus)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、千島、サハリン、ウスリー) 丘陵〜山地の落葉樹の林内、林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
全体 2014年5月18日 愛知県渥美半島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 同 上 中中・果実1 2013年10月28日 東京都高尾山 中下・果実2 同 上 左下・コマユミ 2014年5月6日 山口県美祢市 右上・葉 2014年5月18日 愛知県渥美半島 右下・枝の翼 同 上
- 撮影記 :
ニシキギ科の花は小さく、色も黄緑色や緑白色と目立たないものが多い。
この花も花そのものは似たようなものであるが、特徴的なのは茎に4枚の翼があることである。しかも緑色の茎とは異なり褐色である上、翼も幅広いのでよく目立つ。
また、秋には裂開して露出する橙赤色の種子が可愛く、秋の山歩きではカメラを向けたくなる花(果実)である。
時々、枝に翼のできないものを見かけ、コマユミ(左下の写真)と名付けられているが、同じ属にマユミという別の種があり、それの小さいタイプではないというのがややこしい。
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