ハハジマノボタン(母島野牡丹)

Melastoma tetramerum var. pentapetalum


ハハジマノボタン1


  • 科名・属名 : ノボタン科 ノボタン属

  • 特徴 :
     高さ4〜5mの常緑小高木。
     幹の樹皮は褐色〜赤褐色で、太いものは径10cmを超える。
     若枝、葉、葉柄、萼などに針状の褐色の剛毛が密に生える。
     葉は対生、葉身は長楕円形でムニンノボタンより小型。先は尖り、質は硬く厚みがあり、葉脈は5本でムニンノボタンの3本より多い。
     花は5弁の淡紅色で、径4〜5cmとムニンノボタンより大きく、着花数も多い。

  • 分布・生育地 :
     小笠原諸島(母島) (国外:日本固有)
     山地の日当りのいい風衝地

  • 花期 : 6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2011年6月28日  東京都小笠原諸島
     中上・全体2、以下全て    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     小笠原の名花の一つとして、まずこの花が挙げられるだろう。
     小笠原でも母島の標高の高い山地帯に生育しているため、観光で訪れただけでは自生の花を見ることができない。
     その日もうだるような暑さ、海に向かう人はいても、山に向かうような物好きはいない。
     一汗かき、標高を稼いだ頃、山の斜面にピンク色のこの花が咲いていた。
     ノボタンの濃紫色が異国情緒を感じさせるのに対し、淡い色合いの花は何となく和の雰囲気がある。

  • 葉

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ハハジマノボタン2

花