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- 科名・属名 : オトギリソウ科 オトギリソウ属
- 特徴 :
草丈15〜40cmの1年草時に多年草。
茎は細くて4稜があり、直立または斜上するか倒伏、分枝して枝は鋭角的に斜上する。
葉は対生し、葉身は広三角状卵形〜楕円形〜披針形、長さ2〜18mm、幅1〜10mm。先端は円頭〜鈍頭、基部は半ば茎を抱くかほそくなり、全縁。質は薄く、青みを帯びた緑色、内側に多くの小さな明点がある。
花は茎頂や枝先集散状に1〜30花つき、花弁は5個、黄色で赤みを帯びず、径6〜8mm。雄しべは5〜30個、散在するかゆるやかに5束にまとまり、長さ1.5〜2.8mm。花柱は2〜3個、長さ0.4〜1.2mm、子房は花柱の半長。萼は5個、狭楕円形〜倒卵形、長さ2〜2.5mm、幅0.5〜2mm、鋭頭で明腺が入るが、黒点はない。花柄は長さ2〜30mm、花より長い。苞は披針形〜線状披針形。
果実(刮ハ)は球状〜円筒状、長さ2.5〜6mm。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国〜南アジア、オセアニア) 田の畦、休耕田、湿地
- 花期 : 7〜9月(沖縄では冬まで)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年11月19日 沖縄県西表島 中上・全体2 2017年9月5日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2018年9月9日 栃木県渡良瀬遊水地 左下・花2 2007年11月19日 沖縄県西表島 右下・葉 2018年9月9日 栃木県渡良瀬遊水地
- 撮影記 :
同じように小さな花を付けるコケオトギリとの違いは、苞が披針形で葉状ではないこと、葉の質が厚く斜上する点などで、田んぼで見つけたらそのつもりでチェックしておく必要がある。
本土では夏ごろ花が見られるが、南西諸島では冬にも花を見ることが多い。
いくら南方系の植物とはいえ、沖縄の夏の暑さには花を咲かせる元気も出ないのだろうか。
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