コケオトギリ(苔弟切)

Hypericum laxum


コケオトギリ1

  • 科名・属名

  •  オトギリソウ科 オトギリソウ属

  • 特徴

  •  草丈3〜30cmの1年草。
     茎は4稜があり、上部でよく分枝する。
     葉は広卵形で、長さ5〜10mm、幅3〜8mm。先は円頭で、多数の明点が入り、基部は半ば茎を抱く。
     花は茎頂や枝の先に2出集散状に少数つき、花弁は黄色で径5〜8mm。雄しべは5〜8個。萼は不同形で、狭い長楕円形。
     苞は葉とほぼ同形で広い。

  • 分布・生育地

  •  北海道(西南部)〜沖縄
     休耕田など湿った所

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1996年8月25日 茨城県西茨城郡
     下 2006年8月16日 新潟県上越市

  • 撮影記

  •  速い時期に稲刈りした田んぼや休耕田は、湿地性の植物観察のフィールドとしては一級品だ。特に山沿いの休耕田は、平地の田では見られないような希少な植物も見られる。
     この花は、そんな珍しい植物ではなく全国的に見られるが、花が小さいこともあって、ついでに撮ったというカットが多い。
     苞は葉と同じ形をしているのが特徴で、よく似たヒメオトギリの披針形の苞との違いである。もっとも、田んぼで見かけるのは圧倒的にこの花が多い。

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コケオトギリ2