|
- 科名・属名 : オトギリソウ科 オトギリソウ属
- 特徴 :
草丈30〜40cmの多年草。
茎は叢生し直立する。
葉は対生、葉身は卵状披針形〜楕円状線形、長さ1.7〜4cm。質は硬質、内側に黒点と黒線が入り、縁にも黒点がある。
花は茎頂に数個つき、黄色でやや小さい。花弁は5個、倒卵形〜楕円形、内側に黒線と黒点が、縁にも黒点が入り、花弁には少し明線も混じる。
果実(刮ハ)は卵形〜長卵形、長さ5〜11mm。
- 分布・生育地 :
本州(埼玉・長野・山梨・神奈川・静岡県) (国外:日本固有) 1000m以上の山地林縁、砂礫地、草地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年8月9日 静岡県富士山 中上・全体2 2020年8月7日 山梨県富士山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・萼 2011年8月9日 静岡県富士山 右上・葉(表) 同 上 右下・葉(裏) 2020年8月7日 山梨県富士山
- 撮影記 :
富士山も中腹を中心に何度か訪れているが、富士の名前のつくオトギリソウの変種のこの花は、花期ではないこともありまだ未撮影だった。
現地に着き礫地から森に向かうと、早速林縁の礫地の上に点々とこの花が咲いていた。
何カットか撮影し、もっといい株を求めて森の奥への登山道を進んだが、奥の方では貧弱な株ばかりだった。
帰りにもう一度撮影しようと最初に出会った株に出向くと、まだ昼を少し過ぎただけなのにすっかり花弁が閉じている。
オトギリソウ属には午後には閉じてしまう仲間があり、以前にも同じ失敗したことがあったことをすっかり失念していたのだった。
富士箱根要素の一つで、オトギリソウと変種関係にあり、現地では山麓部にオトギリソウが、1000m以上の山地に本種があり、垂直的に住み分けている。
同じ科の仲間の花
|