イワオトギリ(岩弟切)

Hypericum kamtschaticum var. hondoense


イワオトギリ1

  • 科名・属名 :
     オトギリソウ科 オトギリソウ属
     注.APG分類では、学名(H.senanense subsp. mutiloides)

  • 特徴 :
     草丈10〜35cmの多年草。
     茎は叢生し、上部で分枝する。
     葉は対生し、卵形〜楕円形で長さ2〜3cm。基部は半ば茎を抱き、黒点が多く、明点が少し混じる。
     花は黄色で集散花序となり、径1.5〜2cm。萼片の黒点は縁のほうに少なく、内部に多い。
     果実(刮ハ)は披針状長楕円形、長さ6〜9mm。
     ハイオトギリに似ているが、全体に小振りで、葉の黒点が多く、花も小さい。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北〜中部地方の日本海側) (国外:日本固有)
     亜高山帯〜高山帯の草地、砂礫地

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年8月11日  群馬県至仏山
     中上・全体2 2004年7月4日  青森県岩木山
     中下・全体3 2016年7月24日  群馬県利根郡
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花    同  上
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     東北地方から中部地方の高山に分布するものの、分布は日本海側に偏っている。
     日当たりのいい草地や礫地で固まって咲いていることが多く、高さは低い割にはよく目立つ。
     オトギリソウの仲間は似たものが多いが、この花は草丈(高さ)が低いものが多く、葉や萼には黒点が多いのが特徴である。

  • 葉表

    葉裏

    同じ科の仲間の花
イワオトギリ2

イワオトギリ3

花