オオトモエソウ(大巴草)

Hypericum ascyron var. longistylum


オオトモエソウ1

  • 科名・属名
  • : オトギリソウ科 オトギリソウ属

  • 特徴

  •  草丈80〜150cmの多年草。
     茎は直立して分枝する。
     葉は長楕円状披心形で、基部は茎を抱く。
     花は茎や枝の先に2出集散状の花序となり、花弁は黄色で長さ3〜4cm。花柱は長さ13〜17mm、全長の2/3〜3/4程度が合着する。
     トモエソウに似ているが、全体に大きく、花も径6〜8cmと、トモエソウの4〜5cmに比べるとかなり大きい。花柱も長く、合着の度合いも大きい。
     別名 コウライトモエソウ

  • 分布・生育地

  •  九州   山地の草原、林縁

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年8月7日 大分県
     中・花序   同 上
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  長い林道歩き、やっと目的地についたが、乱れ咲いていたという花はどこにも見当たらない。よく見るとまだ蕾ばかりだ。意気消沈しかけたころ、遠くからでもはっきりわかる黄色の花が目に入った。
     1.5mを超えるような大きな株に、多くの花が咲いている。長い花柱がシベの上に飛び出し、上部の1/4程度のところで裂けている。間違いなくこの花だ、トモエソウではない。オオトモエソウといわれるように、径5cm程度のトモエソウに比べ、径6〜8cmと大きな花をつける。
     他にもと探したが、咲き始めの株が2〜3本見つかっただけだった。過去の記録をもとに花の盛りの時期と思ってきたのだが、自然相手は本当に難しい。

    同じ科の仲間の花
オオトモエソウ2

花