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- 科名・属名 :
オトギリソウ科 オトギリソウ属
- 特徴 :
草丈15〜40cmの多年草。
茎は叢生し、多数分枝する。
葉は対生し、倒卵形〜長楕円形で、長さ3〜3.5cm。先は円頭または鈍頭で、基部は狭まって柄のようになって茎につく。葉には多数の大きな明点が入り、ふちには黒点がある。裏面は白色を帯びる。
花は茎頂や枝の先に2出集散花序となり、黄色で径約1cm。花弁は倒卵状長楕円形で長さ3.8〜6mm、花弁と萼片には明点と明線が入る。雄しべは少なく、花柱は長さ1.3〜2mm、子房より著しく短い。
果実(刮ハ)は円くて大きく、長さ5〜8mm、幅4加羅mm。
- 分布・生育地 :
北海道(西南部)〜九州 (国外:日本固有) 山地の水辺や湿地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年8月27日 栃木県日光 中上・全体2 2016年7月31日 広島県東広島市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花、下右・葉、刮ハ 同 上
- 撮影記 :
加藤教授の説では、従来サワオトギリとされてきたもののうち、北海道から九州の主に日本海側に分布しているものがサワオトギリとされ、富士・箱根から九州にかけての太平洋岸のサワオトギリは、ナガサキオトギリとしている。(神奈川県植物誌2001)
以前はやや微妙な写真もアップしていたが、それなりに確実な写真が撮影できたので、疑問のものは差替えた。
特徴は花が小さいこと、葉の明点も多数で大きく、花序は2出集散形で、刮ハが円みのある卵形であると図鑑には記載されている。
いずれにしても区別の難しい仲間で、分類の考え方も人によって異なることから、お手上げ状態に近い。
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