フタリシズカ(二人静)

Chaloranthus serratus


フタリシズカ1


  • 科名・属名 : センリョウ科 チャラン属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。
     茎は数本直立し、緑色で無毛。
     葉は茎の上部に2〜3対がやや離れて対生し、葉身は楕円形〜卵状楕円形、長さ5〜17cm、幅2〜8cm。先はとがり、基部は鋭形〜やや鈍形、縁には尖った鋸歯がある。質は薄く、無毛。下部の3〜4対の葉は鱗片状で小さく、広卵形で膜質。
     花は茎頂や葉腋から1〜5本の穂状花序をつけ、花序は普通1〜2回分枝するか単一で、長さ2〜6cm。花は苞の脇に1個つき、1個の雌しべと3個の雄しべからなる。雄しべ3本は長楕円形、花糸は白色で合着し、内側に曲がって雄しべを包み込み、長さ2〜4mm。雄しべの中央の1本はやや大きく、内側に2個の葯、外側の2本には1個の黄色の葯がある。雌しべは長さ約1mm。
     果実(石果)は淡緑色で球形〜倒広卵形、長さ約3mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:中国(中南部))
     低山地の林内

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年5月20日  兵庫県城崎郡
     中上・全体2 2023年6月24日  長野県小県郡
     中中・全体3 2022年6月16日  山梨県北都留郡
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 1982年6月27日  山梨県中巨摩郡
     左下・花 2014年5月29日  神奈川県相模原市
     右上・葉1 2022年6月16日  山梨県北都留郡
     右下・葉2 2018年5月19日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     よく似たヒトリシズカ(一人静)に対し、花穂が普通2本つくのでこの和名が付けられている。
     ただ、二人といっても花穂が必ずしも2本というわけではなく、3本や4本の株も多い。
     草丈や葉もヒトリシズカより大きく、葉が展開してから花をつけるので、やや可愛らしさに欠ける気がする。

  • 葉1

    葉2

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フタリシズカ2

フタリシズカ3

花序

花