ヒメチドメ(姫血止)

Hydrocotyle yabei


ヒメチドメ1

  • 科名・属名 : セリ科 チドメグサ属
     注.APG分類では、ウコギ科(ARALIACEAE)

  • 特徴 :
     匐する多年草。
     茎は細く、多くの枝を分けて地を這い、節から根を出す。秋に茎頂に細い根棒状の冬芽をつける。
     葉は円形〜腎形でやや光沢があり、長さ0.5〜2cm。掌状に5〜7深裂し、各裂片に浅い3鋸歯があり、基部は広く湾入する。葉柄は長さ0.7〜4cm。葉は秋には枯れる。
     花は葉腋からでた花柄の先端に2〜4個つけ、帯緑色で小さい。花序柄は糸状で葉に対生する。
     果実(分果)は扁平、長さ約1.3mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道(南部)〜九州 (国外:朝鮮(済州島))
     山地の林下

  • 花期 :   6〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年9月5日  鹿児島県屋久島
     中上・全体2 2017年7月20日  神奈川県箱根
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2006年9月5日  鹿児島県屋久島
     左下・花2 2017年7月20日  神奈川県箱根
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     もともと目立たないチドメグサの仲間、そのうえヒメと名付けられているように、葉陰に咲く花は小さい。花のアップを撮影するのは中間リングを入れ、地面に這いつくばらないと困難だ。
     登山道際でこんな姿で撮影していると、通りがかりの人から「何を写しているんですか」と聞かれることが多い。それでも山道ならまだいい。市街地の道路際では「物好きが・・・」という訝しげな目で見られるのがオチである。
     仲間のチドメグサに比べると葉の切れ込みが大きく、花が少ししかつかないという違いがある。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヒメチドメ2

花1

花2