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- 科名・属名 : セリ科 ミシマサイコ属
注.APG分類V、Wではホタルサイコ属、学名(B. longiradiatum var. breviradiatum)
- 特徴 :
草丈50〜150cmの多年草。
茎は株状で上部で分枝する。
葉は互生、葉身は卵形〜長楕円形、長さ5〜15cm、幅2〜4cm、長い葉柄がある。茎葉は長く、先は尖り、基部は耳状になって茎を抱き、全縁。表面は緑色、裏面は青白色。
花は茎頂や対生する枝先につき、複散形花序となり、黄色の小さな花を多数つける。総苞片や小総苞片は小さく、長楕円形で3〜5個。
果実(分果)は長楕円形、長さ3.5〜4mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:サハリン、ウスリー) 山野の日当たりのいい草地や林縁
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年8月29日 長野県茅野市 中上・全体2 1995年8月5日 長野県高峰高原 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2005年8月20日 山梨県八ケ岳 左下・花 2018年7月20日 長野県美ヶ原 右下・茎葉 同 上
- 撮影記 :
夏、高原や林縁で小さな黄色の花をまばらにつける(沢山つくのであまりそうは見えないが)この花に出会う。
花はミシマサイコに似ているが、高さはずっと大きいものが多く、長野県の八ケ岳山麓で出会ったものは、人の背丈と同じくらいの大きな株だった。
葉を見ると楕円形で、基部が茎を抱くことでもミシマサイコとは異なる。
北海道のものも同じという分け方もあるが、ここでは本州〜九州に分布するものを本種とし、北海道にあるものはエゾホタルサイコとする狭義の分類に従った。
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