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- 科名・属名 : セリ科 シシウド属
- 特徴 :
草丈60〜180cmの多年草。
茎は直立し、上部で枝を分け、無毛。
葉は1〜3回3出複葉、小葉は長卵形〜広披針形で、長さ3〜10cm。縁には大きな鋸歯があり、羽片は節毎に下に曲がる。葉裏の葉脈の網目が大きい。
花は茎頂に大型の複散形花序となり、白色で毛のある小さな花を多数つける。小総苞片は糸状で数個ある。
果実は広楕円形で毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(長野、広島)、四国(高知)、九州(宮崎) 山地のやや湿った場所
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
2013年9月15日 広島県庄原市 中、以下全て 同 上
- 撮影記 :
最初宮崎県内で見つかり、2001年、シシウド属の新種として発表され、その後広島県でも見つかっている。
しばらく前、広島県で撮影したが、調べてもその特徴やオオバンセンキュウとの違いがわからずそのままになっていた。
2015年、花仲間から長野県の植物研究会で京都大学の東氏の講演録をいただいた。
内容は、長野県のオオバセンキュウは全てヒュウガセンキュウで、HPでシナノノダケとされている花も全てこの花とのことであった。
そこにオオバセンキュウとの違いが記されていて、DNA配列が違うのはもちろん、10倍体(染色体数110本)で2倍体(染色体数22本)のオオバセンキュウと違うだけでなく、外見的にも@鋸歯が大きい(数が少ない)A葉裏の葉脈の網目が大きい(オオバは網目が細かい)などが挙げられていた。
早速その内容を拝借させてもらった。
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