ミヤマシシウド(深山猪独活)

Angelica pubescens var. matsumurae


ミヤマシシウド

  • 科名・属名
  • : セリ科 シシウド属

  • 特徴

  •  草丈50〜150cmの一稔性の多年草。
     茎は上部で枝を分け、無毛。
     葉は3回羽状複葉で、小葉は長楕円形で長さ6〜15cm、幅は細く先が尖る。葉柄はふくらんで袋状になる。裏面脈上に毛がある。
     花は大きな複散形花序となり、白色の小さな花を多数つける。
     シシウドに似るが、葉が一層広く、小葉は細くて長く、裏面脈上にしか毛のないことなどが異なる。

  • 分布・生育地

  •  本州(東北地方南部〜中部地方)
     亜高山帯〜高山帯下部の草地、林縁

  • 花期
  • :  7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年8月3日  山形県月山
     中上・花1 2004年8月11日  長野県八方
     中下・花2 2014年8月30日  石川県白山麓
     下左・果実 2004年8月11日  長野県八方
     下右.葉 2014年8月30日  石川県白山麓

  • 撮影記

  •  シシウドが低山地から高原などに分布しているのに対し、この花はその高山型とされ、葉が一層広く、小葉も広くて長く、毛が少ないなどの違いがあるとされている。
     高山植物は草丈の低いものが多いが、この花は一際抜きん出て高いので、お花畑でもよく目立つ。セリ科の花は覚えるのが大変であるが、この花はすぐに覚えられる。

    葉

    同じ科の仲間の花
花1

花2

果実アップ