ミヤマヤブニンジン(深山藪人参)

Osmorhiza aristata var. montana


ミヤマヤブニンジン

  • 科名・属名
  • : セリ科 ヤブニンジン属

  • 特徴

  •  草丈30〜70cmの多年草。
     全体に毛が少なく、葉は2回3出複葉、葉身の輪郭は3角形で、第1小葉が尖り、裂片が細くて狭い。
     花は複散形花序となり、長い花柄の先の小花序に小さな白い花を少数つける。
     ヤブニンジンの変種で、母種とは葉身の輪郭が5角形であること、全体に毛が少なく、葉の裂片が狭くて先が尖ることなどが異なっている。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部地方以北)  深山の林下

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年6月28日 山梨県甲州市
     中、下  同上 

  • 撮影記

  •  登山道際にヤブニンジンの小さな花が揺れている。いくら深山とはいえ、7月にもなろうというのにまだこの花が見られるのかとびっくりする。
     ヤブニンジンに変種があったかどうか覚えはなかったものの、葉や花のアップは写してなかったなと思い撮影する。
     帰って調べると、変種としてこの花が記載されており、本州中部の深山に分布するとあった。別の本には葉の形の違いもあり、撮影した葉と見比べると間違いなく同じものだった。予定外の収穫だった。
     ただ、今回は運よく撮影したが、こんなことはそう度々あるものではない。もう少し勉強が必要だと痛感した。

    同じ科の仲間の花
花アップ

葉アップ