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- 科名・属名 : セリ科 ヌマゼリ属
注.APG分類では、学名(S. suave var. nipponicum)
- 特徴 :
草丈60〜100cmの多年草。
茎は中空で、多くの枝を出し、全体無毛。
葉は単羽状複葉、側小葉は3〜4対、無柄で、小葉の葉身は狭卵形〜広披針形、長さ3〜10cm、幅1〜2cm。鋸歯があり、無毛。上部の茎葉は次第に小型で羽片が少なくなる。葉腋にむかご(零余子)はつかない。
花序はやや小さく、花は白色、三角形の萼歯片がある。花柄は7〜12個、総苞片は5〜10個、総苞片や小総苞片は線形。
果実(分果)は倒卵形、分果の隆条は全て太くて相接し、油管は約10個。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部) 湿地
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年9月13日 栃木県宇都宮市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
同じように湿地に生えるムカゴニンジンによく似ているが、葉腋にむかご(零余子)がつかないことが大きな違いである。
絶滅危惧種(VU)とされている比較的少ない種で、これまで撮影したことがなく、色々情報を集めていた。
ある資料に宇都宮市の記録があったことから、ダメもとでも湿地の植物が撮影できると出かけて見た。
池の周囲の湿地でホシクサやカヤツリグサ科の仲間を撮影し、奥に進むと運良くこの花を見つけることができた。
むかごがついていないか確認し、側小葉の数、花柄の数など検索表にある違いもわかるよう撮影した。
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