オヤブジラミ(雄藪虱)

Torilis scabra


オヤブジラミ

  • 科名・属名
  • : セリ科 ヤブジラミ属

  • 特徴

  •  草丈30〜70cmの2年草。
     茎や葉は紫色を帯びる。
     葉は3回3出複葉で、長さ5〜10cm。小葉は細かく切れ込みむ。
     花は複散形花序となり、花柄は4〜10個、花弁は白色で縁は紫色を帯びる。
     果実は赤みを帯び、長さ5〜6mmと長く、刺毛が密生する。

  • 分布・生育地

  •  日本全土  原野、道端

  • 花期
  • : 5〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1999年5月5日 東京都八丈島
     下、花・果実  同 上

  • 撮影記

  •  よく似たヤブジラミに比べると果実が赤みを帯びて長く、花期も春であることが異なる。
     ただ、命名者の自由とはいえ、かわいそうな和名である。
     この花を撮影した畑ではちょうど耕作に来ていた農家の方がいて、一緒に生えていたオムナグサとともに、「取ってもすぐに生えて困ったものだ」と嘆いていた。

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花・果実