セントウソウ(仙洞草)

Chamaele decumbens


セントウソウ1

  • 科名・属名
  • : セリ科 セントウソウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     茎は細く、軟弱。
     葉は1〜3回3出羽状複葉で、小葉は卵形〜三角形などで、切れ込んだ裂片とともに変化が多い。葉柄は紫色を帯びる。
     花は複散形花序となり、花柄は3〜5個、小散形花序には5〜10個の小さな白色の花をつける。
     果実は楕円形で、長さ3〜5mm。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  山野の林下

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年3月26日 和歌山県新宮市
     中・花  同 上
     下左 2005年5月21日 滋賀県伊吹山
     下右・葉 2010年3月27日 静岡県焼津市

  • 撮影記

  •  春とはいえ、谷間を吹き抜ける風はまだ冷たい。思わず首をすくめる。そんな陽気にもかかわらず、気の早い花のいくつかが目を楽しませてくれる。
     小さな白い花のこの花もそんな谷間でよく見られる春の花だ。咲いているのかどうかわからないような小さな花、アップで見ると確かに花弁もシベもある。
     葉の形にいろいろ変化があり、裂片の先が扇形になるイブキセントウソウ(別名オオギバセントウソウ)(f.flabellifoliata)という品種もある。
     伊吹山で写した花はイブキセントウソウ(オオギバセントウソウ)と思っていたが、後日別の場所で本当の花に出会い、扇葉という葉の違いがよくわかった。

    葉アップ

    同じ科の仲間の花
花アップ

セントウソウ2