シラネニンジン(白根人参)

Tilingia ajanensis


シラネニンジン

  • 科名・属名
  • : セリ科 シラネニンジン属

  • 特徴

  •  草丈10〜40cmの多年草。
     葉は根出葉が中心となり、2〜3回羽状複葉で、小葉はさらに細かく裂け、最終裂片は線形〜広披針形で幅1〜5mmであるが、変異が大きい。小葉はやや光沢があり、粗い鋸歯がある。
     花は複散形花序となって多数つき、花弁は白色で径2〜3mm。わずかな総苞片と数個の小総苞片がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部地方以北)
     亜高山帯〜高山帯の礫地や湿地

  • 花期
  • :  7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年9月14日  群馬県至仏山
     中・花 2014年8月19日  岩手県早池峰山
     下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  小葉が細かく裂けるが、裂けた後の形は色々、また生育地も礫地だけでなく、湿地などにも生えていて、同定に苦労する。
     図鑑の検索表では、小葉の裂片が線形〜広披針形で幅1〜5mmになるというのが特徴とされている。
     大雪山にはこの花が多く、ハクサンボウフウとともにヒグマ(羆)の好物とのことで、掘り起こされた跡を見たこともある。
     晴れている日は遠くまで見通せるのであまり気にならないが、ガスの濃い日などは突然ガスの中から現れる登山者の姿にも肝を冷やされる。

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花

葉