シラネセンキュウ(白根川弓)

Angelica polymorpha


シラネセンキュウ

  • 科名・属名
  • : セリ科 シシウド属

  • 特徴

  •  草丈80〜150cmの多年草。
     茎は細長く、直立して、上部で枝を分ける。
     葉は3〜4回3出複葉、小葉は卵形で長さ3〜6cm。質は薄く、縁には切れ込みにまちまちな鋭い鋸歯があり、裏面は帯白色。葉柄の基部は袋状にふくらむ。
     花序は枝先に中型の複散形花序となって多数つき、花弁は白色で広い倒卵形。花柄と小花柄の長さはほぼ同じ。総苞片はほとんどなく、小総苞片は細くて数が多い。
     果実は広楕円形で、翼は広くて薄く、分果の背隆条は脈状。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  山地の林縁、日陰

  • 花期
  • :  9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  19950年10月7日  東京都三頭山
     中・花1 1996年10月13日  長野県小諸市
     下左・花2 2013年10月11日  宮崎県延岡市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  シシウドによく似たちょっと高山植物的なイメージのあるこの花、他のセリ科の仲間より花期は遅く、秋も深まった頃低山地の林下でよく見る。
     この時期、山はキク科の花が多く、わずかな違いが同定の基準となっているため、違いがわかるように撮るのは苦労する。
     そんな時、セリ科でも一見して名前がわかるこの花を見るとホッとする。

    葉

    同じ科の仲間の花
花1

花2