ツクシボウフウ(筑紫防風)

Pimpinella thellungiana var. gustavohegiana


ツクシボウフウ

  • 科名・属名
  • : セリ科 ミツバグサ属

  • 特徴

  •  草丈30〜80cmの多年草。
     根出葉や茎の下部の葉には長い柄があり、単羽状に5〜9個の小葉をつける。小葉は広卵状〜卵形で、長さ2〜3.5cm。縁には粗い鋸歯がある。上部の葉は小さく、細長くて3〜5小葉からなる。
     花は複散形花序となり、花柄は10〜15個で、花は白色、総苞片や小総苞片はない。
     果実は長卵形で、長さ2〜3mm。分果の隆条は細くて低く、油管は多い。

  • 分布・生育地

  •  九州(大分県)  山地

  • 花期
  • : 7〜8

  • 撮影月日・場所

  •  2009年8月8日 大分県
     中・花、下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  その小さな草地には、大陸系の遺存種といわれるツクシクガイソウが咲き、  真夏の日差しに汗だくになりながら時間をかけて撮影した。
     撮り終えて足元を見ると、セリ科の白い花が咲いている。この地域に分布し、このような環境に生えるセリ科を思い浮かべたてみたが、名前はわからなかった。
     後で同定ができるよう花や葉を撮影し、帰っていろいろな参考資料を調べると、どうやらこの花が該当するようだ。
     大分県だけに知られる少ない種らしく、詳細な記述はあまり見かけない。
     何の気なしに撮影した花が、思いがけない拾い物になった。

    同じ科の仲間の花
花

葉