ウバタケニンジン(姥岳人参)Angelica ubatakensis |
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草丈20〜50cmの多年草。 茎は低く、上部で枝を分ける。 葉は2〜4回3出羽状複葉で、小葉は細かく切れ込み、裂片はさらに細裂し光沢がある。葉柄は下部のものがふくらんだ鞘になる。総苞片は少なく、小総苞片は線形で数個ある。 花は枝先に少数の複散形花序をつくり、白色で小さな花を多数つける。 果実は楕円形で、両翼はやや広い。 和名の姥岳は、九州の祖母山の別名である。 四国〜九州 山地の岩礫地 2005年8月5日 愛媛県東赤石山 中 同 上 下・花 同 上 九州の姥岳(祖母山の別名)の名がつけられたこの花、四国のカンラン岩地帯(東赤石山系)にも生育していて(一説によると九州産とは葉の形状が少し異なるようであるが)、金曜日仕事を終えてから現地に向かった。 ガイドブックによればかなりの登りを強いられる厳しい山、朝早く登山口に立った。真夏とはいえ早朝の山中はひんやりして気持ちよく歩き始めたが、すぐに花もなく展望の利かない厳しい登りとなった。 いいかげん嫌になった頃突然視界が開け、岩の連なるアルプス的な稜線が目に入ってきた。 あたりは赤茶色のカンラン岩の礫地、特殊な土壌で生き延びるために変化したオトメシャジンの群落が目につく。ニンジンのように細かく切れ込み、光沢のある葉をつけたこの花も岩間に花を咲かせていた。 同じ科の仲間の花 |
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