ヤマゼリ(山芹)

Ostericum sieboldii


ヤマゼリ1

  • 科名・属名 : セリ科 ヤマゼリ属

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     茎は中空で無毛、上部で多くの小枝を出す。
     葉は2〜3回3出羽状複葉、小葉は卵形で長さ3〜6cm、縁には粗い鋸歯がある。上部の葉は鞘状に茎を抱く。
     花は枝先にやや小さめの複散形花序となり、白色で小さな花を多数つける。総苞片や小総苞片は線形。
     果実は楕円形で、分果の背隆条は細い脈状、側隆条は狭い翼となり、油管は各背溝下に1〜4個、合生面に4〜8個ある。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部の南部)
     山地の林内

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1999年8月29日  滋賀県伊吹山
     中上・全体2 1994年9月17日  東京都西多摩郡
     中中・全体3 2017年10月5日  東京都八王子市
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     晩夏から秋にかけて山地の林下で目立つセリ科の花は、シラネセンキュウとこの花だ。
     違いは、シラネセンキュウの葉のほうがやや小さめで先が尖り、鋸歯が鋭い。また、花序もこの花の方が小さく、高さがまちまちであることも見分ける時の参考になる。
     セリ科の花は見分け方が難しいが、一つずつ覚えていくしかない。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヤマゼリ2

ヤマゼリ3

花

小花柄